出来事いろいろ

人生いろいろ!生きていくには色んなことがある。思いつくままに綴っていきます。

無性を知らない子供たち

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side ユン


綺麗な子だなと思った。

写真で何度も、
見たことがあったが、

実際に見ると、
ほんとに、
綺麗な子だった。


母が長年、
興信所に調べさせていたので、
その子の写真は、
たくさん見たことがあった。


父が長期で不在になると


「今日もこの女の所へ、
行ってるんだわ。」


と、写真を見ながら、
父を罵っていた。


母は俺が小さい頃から、
父の不倫に対する不満を、

恨み言のように、

毎日毎日、
俺を相手に、
ブツブツと呟いた。


俺は、母の恨み言を聞いて、
育ったようなものだ。


そのくせ、母は、
直接、父には、
一切、不満を言わなかった。


父には、いつも、
寡黙に、
冷ややかに、
接していた。


その代わり、
自分の不平不満を、
全て、俺にぶつけた。



俺は、必然的に、
父の不倫相手の写真を、
よく見せられた。



子供の目から見ても、
美しい女だった。


写真の中には、
女が子供を抱いている写真が、
何枚もあった。


「こんな……
あの人の子供まで産んで……」


母は、よくそう言って、
悔しそうに、
写真を握りしめていた。


高校生になっても、
父の不倫も、
母の恨み言も、
終わらなかった。


俺は、興味半分で、
母が持っていた、
資料の中にあった、

不倫相手の住所を調べ、
見に行った。


陽が傾いた頃、
庭に忍び込み、

部屋の中の様子を、
うかがった。


ちょうど、夕食の時間で、
皆で食卓を、
囲んでいた。


不倫相手の女と、
男が二人。

それに、俺より年下の少年達が、
3人もいた。


食卓のスープからは、
湯気が立ち上ぼり、
笑い声が絶えなかった。


父の不倫相手と、
その夫と、
もう1人、知らない男と、
3人の子供。


どこからどう見ても、
幸せな家族の食卓だった。


ほんとに、あの女が、
父と不倫しているのか?


とても、そんな風には、
見えない。


だが、一番年上の少年は、 
見たことがある。


母が、持っている写真の子だ。


では、あれが、
父の子なのか?


あの女が、
息子達に、
飯をよそってる。


うちとは、
えらい違いだ。


俺の母は、父がいない日は、
食事の支度をしない。

外で食べてこいと、
金を渡される。

別に構わない。


ファミレスの食事が、
不味い訳じゃない。

ただ、この時俺は、
無性に、
この3人の少年の笑顔を、
引き裂いてやりたいと思った。


たが、現実問題として、
高校生の俺に、
何ができるわけもなく、

結局俺は、
その後も、

母の恨み言を聞きながら、
残りの高校生活を、

死んだように過ごした。


大学受験のとき、
俺にも、転機が訪れた。


前々から行きたかった大学の側に、
父がマンションを、
持っていると解った。


俺は父に、

「大学に合格したら、 
マンションで、
一人暮らしをしたい。」

と、頼み込んだ。



普段、
父に頼みごとなど、
したことがなかったせいか、

父は、すんなりと、
俺の願いを聞いてくれた。


こうして、俺は、
大学生になり、

やっと、
母の呪縛から、
逃れることができた。



大学生になると、
一人暮らしの気楽さも手伝ってか、
よくモテた。


だが、俺は、
女には、いまいち、
夢中になれなかった。



俺にとって、
女のイメージは、

俺に恨み言をぶつけた母か、

不倫相手のあの女だった。



どちらも、
どす黒く、
薄ら暗く、
得たいが知れない。


そんな風だから、
どの女とも、
長続きは、しなかった。


大学の長い休みを利用して、 
何度か、
アメリカに短期留学をした。


その際、
向こうで、
男同士のSEXを覚えた。


女の、紅を塗った、
ぬめぬめした唇より、

男の少しかさついた唇の方が、
俺にとっては、
心地よかった。


そんな風にして、
大学の二年間を過ごし、
三年に上がった時、

俺は、信じられないものを、
目にした。


校内を、アイツが歩いていた。


あの女の息子が、
友達と笑いながら、
歩いていたんだ。



続きます。









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朝から帰省した子どもたちに使ったシーツの洗濯と布団干し。

その後は、予約していた美容室へ行き、
帰りには図書館で読みたかった本を借りた。

そうこうしていると、お昼を過ぎてしまい、
何を食べようかと考えた。
おばあちゃんへは、お昼に間に合わなかった時のために、いつも通りにお弁当を作って置いてきたの(^-^;
最近食べていないパンを思い出し、
無性にパンが食べたくなって、
大好きなくるみパンとアスパラチーズパンを買った。






昨夜の残った夏野菜カレーは、
味が一層美味しくなって、くるみパンにピッタリ。

久しぶりのパン♪

ウーン(;゜゜)    何か月ぶりだろうか!?





グルテンを含む食品として
体調が悪くなると一部で言われているパンだが、
美味しいものは美味しい。
気にせずに(^-^;
久しぶりの美味しさを味わった(*^^*)

元来が田舎者なので、小さいときから米中心の生活。
パンは、学校給食の時だけだった。
ここ数年の夫婦二人の朝食は、ずっと茶粥だし、
パン食には、何故かセレブ生活のイメージをがあり、
ずっと憧れているの(笑)


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